みやぎ木造住宅コンクール5年連続受賞

2025/07/13
太柱、根継ぎ。金輪継...
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家づくりの現場から

随時更新!刻々と変化する現場の状況を、
思いの丈込めてお伝えします。

洞窟的な。

2025年02月5日

初めて訪れた人は オッとする。
玄関ドアを開けて中へはいると窓もない低い天井の洞窟的空間。その先に吹き抜けた土間が広がります。

posted by しん at 5:07 PM

土壁を生かして。

2025年02月2日

民家再生。秋保の家より。

秋保の家の壁は約300年前ともなると当然のことですが全て 土壁です。
土壁仕上げの工程には大きく分けて 竹小舞の下地に荒壁・(ムラ直し)・中塗り・上塗りがあります。

今回はできるかぎり既存の土壁を生かしたいので剥がれ落ちる部分のみ撤去して部分補修を塗りこみ、その後は手をつけずに時間をできるかぎりおいてヒビ割れが出るところまで待ち次の工程にうつっていこうと思います。最終仕上げは 聚楽壁 にする予定です。

 

posted by しん at 6:53 PM

市松模様の建具を創る。

2025年01月29日

木目の方向を組み合わせて模様をつくる寄木細工。

今回、協和木工所さんが製作してくれた木製建具は正方形にかたどった柾目の板を交互に組み合わせた 市松模様 の建具です。今回は材種違いで二種類を製作。

その一 は針葉樹の杉/柾目市松建具です。
こちらは丸太の芯に近い真ん中の赤っぽい部分の赤太と外側の白っぽい部分の白太を組み合わせた建具です。
下の写真は前回、初めて製作してもらった杉の吊り片引戸です。引手にケヤキの埋れ木(うもれぎ)を使っているのも特徴のひとつです。

その二 は広葉樹のタモ/柾目市松建具です。
タモはオイルを塗ることで表情がかわり深みを感じる風合いに仕上がります。
(写真はまだ無塗装の状態です。)

すべて好みにあわせて幅や高さを自由に変えることができます。これも製作建具だからこそできる一品ものの納まりです。

posted by しん at 10:17 PM

板戸の修理。

2025年01月26日

民家再生。秋保の家より。

秋保の家では現場作業をすすめる一方で 解体工事の着手前にあらかじめ使えそうな板戸を建具屋さんの工場にて保管しておりました。

建築当時から使われていただろう板戸。
「使える当時のものはできるかぎり使いたい」
お施主様の想いを大切に 腐れ部分を取り除き、つぎ木で補修をして再利用します。

新規で製作する襖は引手をあれこれ模索中です。これも楽しみのひとつですね。
写真は 当時、お施主様と京都へ買い付けに行って購入した ”立鶴” です。
木組みの空に雲を見つける家 より。

 

 

 

 

posted by しん at 10:46 PM

秋保石の話。

2025年01月22日

民家再生。秋保の家より。

以前にも何度かブログでご紹介している 秋保石。

先日、12年ほど前に新築しましたお客様へ調整にお伺いしました。
こちらの薪ストーブの炉壁・炉床には厚みのある 秋保石 を使っています。

私と秋保石の出会いは今から23年ほど前に以前勤めていました会社の現場監督時代、仙台市:秋保の里センターを新築した際につかったのが始まりです。当時は石工事の担当で石の特徴や加工~施工に至るまで勉強させていただきました。

秋保石は仙台市秋保町で採掘される凝灰岩です。特徴は様々な大きさの小石や土が含まれていて土の部分を取ってしまうとくぼみになります。
色はグレーから段々にベージュになっていきます。ミソと呼ばれる黒や茶色の斑紋も特徴のひとつです。

秋保石は調湿性や脱臭性、耐久性、耐火性に優れていることから蔵や塀などに使用させてきました。
創でも写真のように薪ストーブの炉壁・炉床、外構工事では敷石、庭園などに使用しています。

下の写真でもわかるように秋保石は小石や土が入り混じってとても良いやわらかな表情をしています。

今回の民家再生工事でも床下に眠っていた秋保石が出てきましたので大切に、のちにきれいに洗浄クリーニングして再利用の予定です。

 

 

posted by しん at 9:21 PM

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