みやぎ木造住宅コンクール5年連続受賞

2025/01/15
構造材は 栗の木。
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家づくりの現場から

随時更新!刻々と変化する現場の状況を、
思いの丈込めてお伝えします。

構造材は 栗の木。

2025年01月15日

民家再生、秋保の家より。

秋保の家の構造材であります 土台、柱、桁、梁等の材種はすべて 栗(クリ)。
柱の根継ぎ用に乾燥させていた栗材。
表面仕上げした栗!ツルッツルできれいな木の目。
しかしながらこちらの8寸角は乾燥してもしっかし重い!

栗の気乾比重は 0.55程度。木の硬さ一覧表より 「中」 の硬さ・重さをもつ栗は粘りや剛性が高いので強度を必要とする部分に適しています。
気乾比重の数値が大きいほど重く硬い木材で、小さいほど軽く柔らかい木材になります。 ちなみに 杉の気乾比重は 0.38程度です。

また栗は耐久性・耐水性が高い木です。タンニンと呼ばれる物質が含まれているので耐久性が高くなり防腐効果があり虫害にも強く土台などの構造材に最適です。

気乾比重
無垢材を乾燥させたときの重さと同じ体積の水の重さを比較した場合の値です。

posted by しん at 10:50 PM

無事、コンクリート打設完了!②

2024年12月29日

民家再生。秋保の家より。

耐圧板コンクリートの打設の際、コンクリートの表面を平らに均して仕上げる コンクリート金鏝仕上げ の作業があります。

左官屋さんの仕事はコンクリートを打設しながら水平(レベル)を見てコンクリート表面をタンパーという道具を使い繰り返し叩いて締め固めていきます。
タンピングは表面が強固になり、ひび割れが生じにくくなります。また亀裂、沈み、骨材の浮き上がりを防止します。

次にコンクリート打設後、コンクリート表面上にある水がひくのを確認し、コンクリートの締まり具合をみながら 1回目の金鏝押さえ です。

この季節、2回目の金鏝押さえ は根気比べ! ジェットヒーターで暖めながら最終仕上げの金鏝押さえにてコンクリート表面をきれいに仕上げていきます。

きれいに仕上げられた金鏝仕上げのコンクリート表面!

今回もみなさん年末のお忙しいところ、ありがとうございました!
来年もどうぞよろしくお願いいたします。

posted by しん at 10:50 PM

無事、コンクリート打設完了!①

2024年12月25日

民家再生。秋保の家より。

今までどうしても施工しなくてはならない冬場のコンクリート作業を幾度として工夫しながら乗り越えてきました。

コンクリート打ち込み前に外周部の外壁部分を厚手のブルーシートで覆い、隙間を気密防水テープでふさぎます。室内は型枠や地盤面が凍らないようにジェットヒーター、ブルーヒーターで予め暖めておきます。

コンクリート打設後は室内空間がとても広いため断熱保温マットも併用しながらブルーシートで室内を半分に区切り覆います。
打ち込んだ箇所にジェットヒーター、ブルーヒーターにて温風を送って養生中コンクリート温度が5℃以上になるように燃料を見ながら深夜、朝方まで暖めつづけます。

コンクリートは養生初期がとても大切です。それぞれの現場で工夫しながら良い構造体を創っていきます。

posted by しん at 11:38 PM

基礎内、掃除機清掃。

2024年12月22日

民家再生。秋保の家より。

明日はいよいよ耐圧板コンクリートの打設日。

前日の今日はいつもの小型集塵機(掃除機)を持ち出し、掃除機で基礎内の不純物を取り除きながらきれいにしていきます。

この作業はとても重要で基礎内の清掃をしながらの基礎配筋の最終検査(配筋の数、結束部等)の確認、また防湿シートの穴のあいた場所は防水テープを張ってふさいでいきます。
緊張感走る、コンクリートの打設。成功を祈って念には念を入れての最終確認作業です!

posted by しん at 11:39 PM

床下防湿フィルムの役割。

2024年12月15日

民家再生。秋保の家より。

基礎工事も12月に入り、明日より基礎鉄筋の組み方が始まります。その前にしっかりと転圧された砕石の上に防湿フィルムの敷き込み作業をします。

防湿フィルムは基礎下の地盤面から上がってくる湿気を防ぐ役割があります。床下の空間に湿気を上げないことでシロアリの被害や木材の腐食を抑えるとても大切な役割があります。

「床下防湿層に使用する材料は特記がなければ、ポリエチレンフィルムとして、厚さは0.15mm以上とする」
(公共建築工事標準仕様書 建築工事編 4章地業工事 より)

防湿フィルムは重なり幅を300mm以上とりながらすべての重ね部分に強力な防水テープを張っていきます。防湿フィルムを敷き込むと見事にシートの裏側に水滴がつき想像以上に湿気が上がっているのが良く分かります。

防湿フィルムは破れやすいのでコンクリート打設前の最終検査の際に破れた箇所は防水テープでしっかりと補修していきます。

posted by しん at 6:38 PM

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