みやぎ木造住宅コンクール5年連続受賞

2025/04/13
障子を考える。
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家づくりの現場から

随時更新!刻々と変化する現場の状況を、
思いの丈込めてお伝えします。

木の掛け時計を製作しました。

2025年03月19日

民家再生 秋保の家より。

木の掛け時計の製作依頼をうけました。
お客様よりできれば現在施工中の古民家の木をつかって製作してほしいとご要望がございましたので古民家の小屋裏で長い年月の間、保存されていたホウノキを加工して製作させていただきました!
文字盤の心材の濃い部分にはヒバの木(12時/6時)、辺材にはケヤキの木(3時/9時)を使っています。

ホウノキは狂いが少なく加工の良さから乾燥させて建具材や家具材に使用するのが多い木材です。

太さも丁度よく木の耳部分と枝の跡も上手く見せることができました!仕上げは蜜蠟ワックスを塗って完成です。

posted by しん at 10:22 PM

木製玄関戸、造作。

2025年03月16日

民家再生 秋保の家より。

大工さんたちは建物の北と南に分かれて外廻りに新たな化粧柱を建て直し鴨居、敷居を造作。アルミサッシや木製サッシを取付していきます。

こちらは南側に位置する木製玄関戸の造作中。
風雨にさらされると湿気や雨の溜まりやすい化粧柱の根元が長い年月で腐れていきます。
そのため対策として柱脚や化粧枠の下端を銅板で包む場合もございますが今回は石巻の稲井石を加工して柱の下端に止水を施し石を取り付けていきます。

玄関戸の鴨居は木目のキレイな栗の木。その上には化粧吊束を欄間ガラスが入るように造作加工して取付、室内の土間に少しでも多くの自然光が入り込むよう創っています。

 

posted by しん at 7:26 PM

礎石を生かす。

2025年03月12日

民家再生。秋保の家より。

古民家の裏山の梅の花も咲き、とてもあたたかな今日このごろ。
コンクリート打設してから養生期間もじっくり時間をかけ晴れてこのほど型枠解体となりました。

エアーホールを極力出さない様に木づちを使い叩きながら空気を取り出したかいもあり、きれいな基礎表面と長い間建物を支えてきた大切な礎石を生かした基礎が完成しました。

 

posted by しん at 11:33 PM

栗の上がり框を継ぐ。

2025年03月9日

民家再生。秋保の家より。

約10mちょっとの栗の無垢材で創る上がり框。
自然乾燥で数年寝かせた栗を3本、継いで1本の一直線に通った長さのある上がり框を完成させます。

継ぎ方は以前ブログでもご紹介した柱の根継ぎ(腐れや虫食いの部分を取り除き新しい木材と継ぎ合わせる)と同様に 金輪継手 という木組みでガッチリと継ぎ、桧土台と抱き合わせて創り上げます。

ひとつひとつ手創りで仕上げています。

 

posted by しん at 10:43 PM

鴨居のひと手間。

2025年03月5日

民家再生。秋保の家より。

今日は当時の鴨居の納まりを見ながら勉強。
鴨居の上(下がり壁)は吊束(こちらは横蟻)のほか小舞竹の硬い節の部分を利用して鴨居の小口につくった蟻穴(アリの頭の形)に仕込むことで鴨居と竹小舞い土壁を一体化にし強度をもたせます。

手間を惜しまず、ひと手間かけた手仕事がここにもありました。

posted by しん at 10:25 PM

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