みやぎ木造住宅コンクール5年連続受賞

2025/08/17
秋保の家!養生撤去し...
Instagram

家づくりの現場から

随時更新!刻々と変化する現場の状況を、
思いの丈込めてお伝えします。

栗の柱を取替えています。

2025年02月16日

民家再生 秋保の家より。

土間空間。今まで建物を支えてきた柱たち。
既存調査をして痛みのはげしい栗の柱をジャッキアップして浮かし、仮り柱を建てます。

次に先日ご紹介した石巻の稲井石を事前に柱の下に据えておきます。モルタルの硬化養生を待って新しい五寸(150mm角)栗柱の上ホゾを梁に差し込み少しずつ横スライドさせながら柱脚の稲井石に下ホゾを合わせてジャッキを下ろしていき既存の胴差を横からドッキングします。

柱頭、胴差、柱脚の交差部が隙間なく据えると取替え完了です!
この作業工程で取替え作業を進めていきます。

 

posted by しん at 11:17 PM

石巻の稲井石も使います。

2025年02月12日

創では時々、お目見えする 稲井石。
今回も アベタ石材さん に頼んで準備してもらいました。

稲井石は強度があるため記念碑、敷石、護岸、石橋、鳥居などに使われることが多い天然石です。
今回使用する稲井石の表面仕上げは ビシャン仕上げ。

ビシャンと呼ばれる石工事用の金槌を使って仕上げる加工方法。
石の表面を叩き、細かな凹凸を創ります。自然の風合いが出る粗面仕上げです。

写真の赤矢印、栗の化粧柱 柱脚に柱をジャッキアップして根継ぎや新しい柱に入れ替えしながら、ひと工夫を入れて石を据えていきます。

posted by しん at 10:46 PM

コンクリート打ちっぱなし。

2025年02月9日

民家再生。秋保の家より。

昨年末、コンクリート打設を完了した基礎の立上り型枠を一部解体。
コンクリート打ちっぱなし仕上げのため表面にはモルタルなど塗ることのない、型枠を解体したそのままの仕上げになります。

そのため型枠を開けるまで中身の状態はわからないのでいつもドキドキしながらの解体。
写真は模型写真の赤→付近です。

コンクリートが流し込まれた型枠の中に気泡が入り込み、コンクリートが固まったときにその気泡が原因でブツブツと穴が開いているように見えることがあります。

その気泡穴を少しでも無くすため 「たたき」 を十分に行ないます。木槌で型枠をトントン、トントンと叩く作業です。

気泡の抜き方はシンプルでコンクリートの打設を追っかけながら木槌で下から上に順々に叩いて気泡を抜いていき、その作業を繰り返していきます。
叩いていると感覚が伝わり、プカッ、プカッ とコンクリート内にあった気泡がコンクリート表面に浮んででてきます。

まだ解体は一部ではございますが今回のコンクリート表面の仕上がりはいかがなものでしょうか。

 

posted by しん at 9:05 PM

土壁を生かして。

2025年02月2日

民家再生。秋保の家より。

秋保の家の壁は約300年前ともなると当然のことですが全て 土壁です。
土壁仕上げの工程には大きく分けて 竹小舞の下地に荒壁・(ムラ直し)・中塗り・上塗りがあります。

今回はできるかぎり既存の土壁を生かしたいので剥がれ落ちる部分のみ撤去して部分補修を塗りこみ、その後は手をつけずに時間をできるかぎりおいてヒビ割れが出るところまで待ち次の工程にうつっていこうと思います。最終仕上げは 聚楽壁 にする予定です。

 

posted by しん at 6:53 PM

板戸の修理。

2025年01月26日

民家再生。秋保の家より。

秋保の家では現場作業をすすめる一方で 解体工事の着手前にあらかじめ使えそうな板戸を建具屋さんの工場にて保管しておりました。

建築当時から使われていただろう板戸。
「使える当時のものはできるかぎり使いたい」
お施主様の想いを大切に 腐れ部分を取り除き、つぎ木で補修をして再利用します。

新規で製作する襖は引手をあれこれ模索中です。これも楽しみのひとつですね。
写真は 当時、お施主様と京都へ買い付けに行って購入した ”立鶴” です。
木組みの空に雲を見つける家 より。

 

 

 

 

posted by しん at 10:46 PM

投稿カレンダー

2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

最近の投稿