和釘。現場内より。
2024年10月6日
民家再生 秋保の家より。
大工さんたちの現在行われている柱、梁桁の清掃作業中、今では使われることの少なくなった希少なものを発見!
出てきたのは 「和釘」。
釘には和釘、洋釘があります。
みなさんが一般的に目にする釘は「洋釘」。頭が平たくて軸が丸いもので工場で大量生産されています。
一方、「和釘」の頭は種類によって様々な形がありますが、軸のほとんどが角ばった形をしています。
和釘は一本一本手打ちで仕上げられます。洋釘とは違い加熱・鍛錬をしているため表面に形成された酸化被膜によってその後の腐食に強くなっています。
また硬い釘は木材の節まで割ってしまい木材が使い物にならなくなります。
一方、和釘に使われる材料は 軟鉄 をつかっているため打ち込んだ先に固い節があるとその節を避けて自ら曲がっていくので節を割らずにすみ木材を痛めることはないのです。
先人が考え創り出した手打ちで仕上げる「和釘」を調べていくとその魅力と奥深さに驚きと魅力を感じます。
posted by しん at 10:55 PM