手刻み。木と木で組む。
2024年09月29日
民家再生、秋保の家より。
石巻の木材加工場では墨付けと並行して手刻み加工の作業中です。
普段は見えなくなる土台も今回の工事は化粧土台。もちろん柱も真壁になるので化粧柱として構造があらわしになります。
化粧土台の継手は「金輪継ぎ」と言って、かみ合うように加工した両方の材を接合して栓で止めます。接合部に目違いと呼ぶ加工を施すことで、ひとつの栓(カシの木)でもねじれに強い継手になります。
化粧土台の出隅(角)は2つの部材を45度に取り合うように合わせた大留めでは後々、口(角が合わさった部分)が開いてしまう可能性があるので木と木が組み合わさって留め口がしまり開きにくくするように継手を創ります。
今週は手刻み加工した桧材を秋保まで運搬作業です。
posted by しん at 10:04 PM