礎石の話。
2025年01月19日
民家再生。秋保の家より。
下の写真は、柱もとで一尺二寸(約363mm)以上もある構造体の大切な位置を任されている 栗の太柱。
この構造体を支えている柱の下に敷かれている石を 礎石 と言います。
礎石は柱と固定されていません。
木組みの構造を石場建ての礎石の上に乗せることで地震発生時に礎石の上をすべりながら倒壊を防ぎ何百年もの間、建物を守ってきたと言えます。
今でいうところの免震性を考えた構法とも言えるでしょうか。
簡略化させ短縮化させてきている現代。
手間暇を惜しまず、これだけの礎石や重い栗の構造材をまずは準備するために山裾のここまで運んでくるのにどれだけの労力と時間を要したのか考えると驚くばかりです。
これからの家づくりにとても大切なものを想う日々が続いています…………
posted by しん at 8:10 PM