みやぎ木造住宅コンクール5年連続受賞

2020/07/07
「水明町の家」基礎工...
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家づくりの現場から

随時更新!刻々と変化する現場の状況を、
思いの丈込めてお伝えします。

【コラム】外壁の仕上げ

2020年06月22日

「大壁」と「真壁」の違いをご存知ですか?

「大壁」は構造材(柱)を壁材で覆い隠し表面に出ないようにします。一方「真壁」は構造材を見えるように仕上げます。日本家屋ではほとんどが真壁でした。しかし住宅の工業製品化、とくに室内の壁仕上げでクロス貼りが多く採用されるようになり大壁が多くなりました。真壁にするには手間と技を必要とするのです。もちろん純和風の家が少なくなったことも大きな理由です。

事務所兼自邸の「創の家」では、外壁も真壁にしています。仕上げは石灰モルタル掻き落としで、モルタルに骨材となる細かな石を混ぜ、平面に塗った後、表面を掻き落として仕上げます。「岩肌仕上げ」とも言うように、表面の仕上がりは岩肌のようにザラザラします。骨材になる石にはさまざまありますが、粒状の石の形状や色味に違いがあり、それがそのまま壁の仕上がりに影響します。「創の家」では白竜石を混ぜていますが、透明で丸みを帯びているため、日差しの光を柔らかく反射する特徴があります。

現在、ハウスメーカーなどでは窯業系の壁材が多く用いられています。施工が簡単で汚れにくいことや、タイル風や木材風など様々なテクスチャーに似たものが用意されているなどのメリットがありますが、無垢材など自然素材の家には似合わない気がします。

posted by Fuji at 7:31 AM

【コラム】和室の工夫

2020年05月10日

近ごろ、和室はないがしろにされています。でもせっかく作るなら、「あれば使うかも」とか「雰囲気がいいから」といった消極的な理由ではなく、しっかり落ち着ける空間にしてはどうでしょう。まず配置はなるべく家の奥にした方がいいです。「奥に通す」と言いますが、その方が落ち着きは増します。また入り口も襖が全開になるようなオープンタイプではなく、半間幅くらいがいいでしょう。茶室のにじり口の考え方です。あとはカーテンはやめて障子にすること。目的に合わせ月見障子か雪見障子を選ぶのも大切です。

さらに格調高くと考えるなら床の間を誂えてはどうでしょう。飾り方の基本は壁中央に掛け軸を飾り、床は左に花立、真ん中に香炉、右に燭台を置きます。このルールは和室の原型である書院造が鎌倉時代の僧侶の書斎兼居間だったことに由来するんだそうです。
また和室には方向があることも覚えておきましょう。床の間に対し畳の短辺が当たるように敷くのはNG。「床挿し」といって切腹を連想させるので忌み嫌われます。やはり和室をつくるなら様式をしっかり知っておきたいですね。

 

posted by Fuji at 10:18 AM

【コラム】差尺をめぐって

2020年03月13日

家具選びで特に気合が入るのがダイニングのテーブルと椅子ではないでしょうか。
ほぼ毎日使用し、家族みんなが同時に使い、体を預けるものだからぜひ慎重に選びたいものです。

セットを選ぶ場合、座って違和感がなければ問題ありませんが、テーブルと椅子を別々に揃える場合は高さが合っているかをチェックしなければなりません。
このテーブルの高さと椅子の座の高さの差を「差尺」と言いますが、その差はテーブルであろうと座卓であろうとほぼ一定で、270mm前後が快適に食事できる差尺と言われます。300mm以上になると背伸びして食事しなければならず、250mm以下になると窮屈になる。もちろん体格によっても異なりますが、快適な食卓の差尺は270mmくらいと覚えておけば間違いないでしょう。
写真のテーブルは創オリジナルのダイニングテーブルです。脚は鉄で造り、天板はタモの集成材にしましたが、天板は他の材料を使うこともできます。また、石巻出身の家具作家がつくる『木のしごと樹々』のテーブル、椅子のオーダーもお受けしています。テーブルと椅子の高さも指定できるので使いやすさは折り紙付きです。

posted by Fuji at 2:16 PM

【コラム】漆喰壁の反射効果

2020年02月2日

漆喰は調湿性にすぐれ空気の殺菌効果もあります。無垢材との相性も抜群で、例えば同じ白壁にしてもクロスには到底及ばない落ち着いた雰囲気を演出します。その独特さはなぜ生まれるのか、それは光の反射と拡散のせいではないかと考え調べてみました。

わかったことは漆喰の反射率は高く、数字では75~85%。それに対し壁紙は淡い色のもので40~70%。ちなみに白タイルで70~80%なので、漆喰の反射率の高さがわかります。それなのに漆喰壁の部屋では、同じ光量でもやわらかくやさしく感じるのはなぜか。それは主成分であるカルシウムが光を拡散させやすいからなのだそうです。つまり漆喰は反射率が高いが、拡散効率にもすぐれるので、光が部屋全体に行き渡るというわけです。それはすなわち、より少ない照明で部屋が明るくできるということで、省エネにも有効です。

 

 

posted by Fuji at 11:00 AM

【コラム】照明のこと

2019年12月22日

私たちは間接照明を多く使います。ペンダントライトを使うのはだんらんの間や和室くらいで、それ以外の直接照明はダウンライト。ほかは間接照明です。さらに直接照明でも白昼色の蛍光灯はほとんど使わず電球色を使います。最近は白昼色と電球色を調光できるLEDもあり使いますが、それでも電球色が好み。理由は木の家には温かみのある明かりが似合うと思うからです。
そんな照明効果を際立たせるため、引き込み障子が備わる掃き出し窓の上部に間接照明を仕込みます。照明自体は障子枠に隠れるので点灯しなければ照明があることはわかりませんが、夜にはぼんやりした明かりが白漆喰の壁と木の美しさを際立たせ、天井近くを照らすことから空間の広がりを強調します。
健康のためには昼夜とも同じ光量の環境で過ごすより、就寝時間に近づくに従って光量を落とすのが理想とか。夜には夜の明るさを楽しみたいですね。

 

posted by Fuji at 4:19 PM

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