みやぎ木造住宅コンクール5年連続受賞

2024/04/28
製作!重量ガラス2階...
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家づくりの現場から

随時更新!刻々と変化する現場の状況を、
思いの丈込めてお伝えします。

外壁・杉板押縁張り。その2:押縁

2024年03月31日

横山の家より。

前回の外壁杉板張りのブログではまず墨出しをしてバランス良く、板張りを施工する作業でした。

さて、杉板張りの次の作業に入ります。
板張りが終わると、建物の角にL字型に加工した木材を取り付け、軒天と外壁の取り合いにも木製廻縁(仕上げ材)を取り付けます。

そして板と板の間に押縁と呼ばれる板の伸縮する動きで隙間が出るため縦に一本一本、押縁を取り付けていきます。

取付する押縁はまず仮留めをしてから木下地組の横通気胴縁の間隔に真鍮釘を使い玄翁(げんのう)で真っすぐに手打ち作業をしていきます。

この時、真鍮釘の横ラインはあちこち打ち込むと波打って見えるため注意が必要です。
水糸を端から端に張って一直線に丁寧に打ち込んでいきます。

前回に引き続き杉板の良いところとして、
・地震などの揺れに対してひび割れなどの破損するリスクは非常に少ないです。
また杉板ですのでライフラインが止まっても燃料にすることができます。

外壁材はそれぞれメリット、デメリットがございますので皆さん良く、ご検討してみてください!

「地元宮城、津山町の山の木で家を建てる。」二部にわたり、外壁杉板張りの記事でした。

posted by しん at 10:36 PM

天然スレート。石盤葺。

2024年03月27日

改修工事の現場より。

今では老朽化して解体することが多くなった厠(かわや)。
厠は母屋の離れに建つ建物で水洗トイレの始まりとも言われ、川の上に家(トイレ)を建てたことから「かわや」と呼ばれた節もあるようです。

今回はこの厠(かわや)屋根の改修工事です。
屋根は天然スレート。工事は当社で施工をお願いしている、信玄石盤工房・石盤葺職人の佐々木さんたちによる修復です。

石盤葺は、粘板岩(ねんばんがん)や頁岩(けつがん)を薄く割り出した「天然スレート」と呼ばれる石材を、屋根や外壁材として建物に葺き回す技術のことです。

代表的な硯の産地である現在の宮城県石巻市雄勝町で石盤が硯と同じ石材からできていることから、はじめに習学芸石盤(学童文具/スクールスレート)が国産化され、次いで建築用スレートが生産されるようになったようです。
石巻市雄勝町の雄勝産(おがつ)や登米市の登米産(とよま)が産地として知られてきました(石盤葺ハンドブックより)

年々、少なくなっている天然スレートを使った石盤葺。
修復して大切に残していければ幸いです。

posted by しん at 10:00 PM

建具屋さんの記事掲載されました。

2024年03月24日

当社(創)が会社設立当初からお世話になっている石巻の建具屋さん、
(有)協和木工所さんの会社物語が

「採用と教育研究所さん発行のYELL新聞 https://www.saiyoutokyouiku.com/yell」にこのほど掲載されました。

来年2025年に創業90年を迎える歴史ある建具屋さん。

当社で創る住まいにいつもオーダーで入口の木製建具や製作家具を創ってもらっています。

是非、皆さんも下記のURLより掲載されました記事をご覧いただければ幸いです。

https://www.saiyoutokyouiku.com/wp/wp-content/uploads/2024/03/YELL27.pdf

posted by しん at 7:18 PM

外壁・杉板押縁張り。その1:板

2024年03月20日

横山の家より。

外壁に張る杉板は水槽浸けされ自然なグレー色になりました。

さて、いよいよ杉板張りの施工です。板張りの作業は弊社では大工さんの仕事になります。

まず現場では施工する面(北面、南面など)ごとにバランス良く、板の割付作業を行ない外部フードや照明など外部面に取付される器具類が杉板のセンターに来るように仮打ちしながら正確に墨出し~確認をして板を開口していきます。

片側によって押縁に大きく重なったりするととても目立ちますので注意です。

また板の継手部分も重要ですので自然に水が流れていくように加工して取付していきます。

杉板は水を吸っても乾きが良いので変化はでにくいです。塗装に関してはお施主様のご要望にもよりますが無塗装や木材保護塗料は自然なグレー色が濃くなっていきますが塗装をした場合は美観上、再塗装が必要になる場合がございます。

杉板は軽量ですので建物に負荷がかかりにくいところも良いところです。

 

posted by しん at 8:30 PM

外壁杉板。1年目を過ぎ。

2024年03月17日

昨年、12月下旬にお引渡ししました「高野槙のある家」より。

一年目点検の日。
及川大工さん、建具屋の上杉さんと一緒にお邪魔して来ました。
点検は外部、内部と部屋ごとに項目にそってみていきます。

この日は木製玄関ドアの反りがでていたため気密ゴムの一部交換と建具全体を協和木工さんに調整してもらいました。

内部の床はやはり無垢の杉板ですので木の動きが異なるため割れて目違いを起こした部分を及川大工さんに面取りしてもらい補修です。

外部の点検。外壁は得意の杉板押縁張り。
杉板は色の変化はもちろんございますが吸水しても直ぐに乾くので性質にほぼ変化はないです。

「高野槙のある家」は無塗装。まもなく1年3カ月の自然な表情になります。
(●表情は表面仕上げ塗り、材質などによっても異なります。)

posted by しん at 7:07 PM

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