【コラム】すみずみに風を送る
2021年06月12日
合成材、防腐剤を使わず自然素材で家をつくるうえで重要なのは、無垢材を健全な状態に保つための湿度コントロールです。当社では結露が起きないよう温度差と空気の淀みをなくす独自の工夫をしています。
例えば屋根の軒先で工夫しているのが、空気が淀みがちな小屋裏に空気を送り込むための軒先換気口で、通風はメッシュの金網で確保しています。これは暖かい空気は上昇する特性を生かしたもので、切妻屋根や寄棟屋根で最も低い位置になる軒先から空気を取り入れることで、屋根、小屋裏内の湿った暖かい空気を上部の棟から逃します。つまり軒先換気は、棟換気とセットになっています。
木の家にとって過剰な湿気は大敵です。結露の発生はそのままに、防腐剤でカビやシロアリを防ぐのではなく、そもそも結露を生まない工夫で快適な住まいを実現します。
posted by Fuji at 8:37 PM