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家づくりの現場から

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木材一本一本に、墨付け・手刻みしています

2021年07月22日

墨付けが大工の仕事だと知る人も少なくなりました。調べると大工の聖域とも呼ばれる大事な作業ですが、いまや木材はあらかじめ加工されて現場に届くので、加工の目印となる墨付けも、それに使う墨壺や墨差しもあまり見かけません。しかし当社の木材加工は手刻みによるところが多く、墨付けは欠かせない作業になっています。

なぜ手刻み加工が必要か、それは当社では伝統的な継手・仕口を用いることが多く、機械では製材加工できないからです。

大工は家のどこにどの木を使うかを念頭に加工します。木材一本一本のクセを見抜き、収縮や変形を見越して適切な加工を施しますが塩梅はあくまで大工の勘です。ただ、のちの建て方も加工を施した大工自らが行うので、注意すべき点が把握できるというメリットがあります。唯一の難点は手作業ゆえに時間がかかること。曲尺、鑿、玄能、鉋を手にコツコツやるので無理もありません。

「創さんは建てるまでが長い」と言われる理由もここにあります。

そこまでやらなくても、という言葉をよそに、いい住まいのために手数を惜しみません。

さて、写真で棟梁が墨付けしている丸太材がどう手刻みされ、どう組まれるか。構造解説は次回ご紹介します。

 

posted by Fuji at 9:21 AM

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