先日、「職業人の話を聞く会」で講話する機会をいただき、母校 住吉中学校にいってきました。
昨年までは「職場体験学習」の授業の一環で生徒さんが弊社に来てもらって1日~2日間、現場のお手伝いしてもらったり、大工道具をつかいmy箸をみんなで創ったりしておりましたが、今年は中学校に伺って、教壇を前に講話をすることに。
今回、様々な職業人の話を聞くことで、働くことの厳しさや楽しさを学んで進路を考えるきっかけにもなり、またもっと視野を広げてほしいという想いで実施したそうです。
さて何を話そうか。どう伝えたら心に響くか。
わかりやすくするにはどうしようか…….など。
数日、箇条書きがズラズラと並んでいきました。
やるからにはとことんやりたい。
ということでパワーポイントをつかい質問してみたり、木組みの模型を持ち込み、創の完成写真をモニターに映して説明したりなど、生徒さんへ配布する聞いて覚えてもらうための箱抜きレジメも忘れず、45分の限られた時間のなかでわたしのできるかぎりの講話をさせていただきました。
パワーポイントの入口は自己紹介をちょっとして、「建設とは」へ。まずはここから。
建築業界が以外に一緒になっている「建設」と「建築」、「土木」。
キーワードをつくり分解していきます。
絞り込んで建築 → 地域工務店、ハウスメーカー、設計事務所など…..まずは「建設」の幅の広さを伝えます。
生徒さんたちの質問のなかにもあったので「建築資格の種類」についても代表的なものを説明し建築士さん・大工さん・現場監督さんの仕事の内容の違いを解説しました。
”創の家”づくりへ進めていきます。
「「清々しい家」のために」「9つの約束」より説明していきます。
「地元の木材を生かす その1~3」
なぜ、創では地元でとれる材料をつかうのか?
森林率・世界3位の日本。
その国産材が日本で何割くらいつかわているのか?中身は、ちょっと驚きです。(たったの約3割…….なぜ?をみんなに伝えます)
日本の木材を使わないと、間伐が行われないので樹木は細く、根も発達しないし下草も生えなくなる。
土壌が失われ、土砂崩れの原因になり、二酸化炭素の吸収量の低下していくなど山が死んでいくよと……そうならないためには地元(日本)の木材を使うと山はバランスのとれた状態になることを伝え、木材利用の重大さを説明しました。
「とことん自然素材をつかう」
地元で生まれる自然素材をつかいながら、安心して生活できることができる住まいをつくるためを説明します。
「木組みの伝統構法で建てる」
”柔よく剛を制す” 木組みは、木の柔軟で粘り強い性質を生かすため地震などの衝撃をかわし家を守ってくれる意味を説明します。
「木組みってどんなもの?-継手・仕口」
木組み模型をつかいながら、どんなものかを直接みてもらいます。
完成写真をモニターに映してみせました。
そして、建築工房創のモットーとしていることも説明しました。
最後に質問にも多くあるので
「建築の良さ」について
……言葉でうまく伝えられなくても、物づくりはつくったものを通じて、人の心に想いを伝えることができると私は思う。
そして、想いのこもった建物をつくることで自分の死後も建物は残り、引き継がれていくはずです。と、伝えました。
「頼まれごとは、試されごと」
「今できることを全力で」
「ありがとうの言葉を忘れずに」
また機会があれば、もっと多くのことを自分なりに伝えていきたいと思います。
私自身も初心にもどり、多くのことを学ばさせていただき感謝です。
みなさん、ありがとうございました。