【コラム】防音と開放性
2019年10月19日
自信を持ってオススメする素材にセルロースファイバーがあります。完成見学会にお越しいただいた方には説明するので、ああ、と思い出されるかもしれません。新聞古紙を主原料にしたその詳細はこちらをご覧いただくとして、長く扱っていて感じるのは気密性と断熱性能の高さ、そして防音性能に優れていること。つまり外の騒音を室内に伝えず、宅内の音も外に漏れにくいのですが、防音性の高さゆえ宅内の音が内部で響きやすくなります。
もう一つ、宅内の音問題で気をつけなければならないのが間仕切りです。家族それぞれのプライバシーを重視するなら個室を壁で仕切ればいいのですが、すると、開放感は損なわれ熱効率は悪くなります。無垢材と自然素材で建てる私たちは、風や光を家中に行き渡らせたいとの考えから開放感を求めますが、そのため家族の生活音が思った以上に気になるということになりかねません。
開放性か防音、プライバシーか。これ以外でも、家づくりではあっちを立てればこっちが立たないということがよく起き、その都度選択に迫られます。より理想の家に近づけるためにいろんな可能性を踏まえじっくり考えることが大切ですし、私たちはプランニングから最適なアドバイスを心がけています。
posted by Fuji at 10:46 AM