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2022/06/25
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全引込式木製サッシ製作記録  【そのほかの工夫】

2022年05月13日

木製サッシ製作では木製サッシ戸を造る建具屋さん、建物側を造る大工さんが中心になりますが、サッシ屋さん、そして板金屋さんも力を発揮します。

アルミ、樹脂に比べた木の弱点は水と腐朽です。水に強いヒノキやサワラを使うとはいえ金属や樹脂には敵いません。そこで特に耐水、不朽性が求められる敷居、そして屋根庇はガルバリウム鋼板で覆いますが、いくつもの戸が立つように加工された敷居に合わせ鋼板を曲げ加工するのは板金屋泣かせの難工事で高い技術を求めますが、ベースになる敷居材との細かな調整が必要なため大工さんとの連携も重要です。

さて、木製サッシでは木材の経年変化を考えたメンテナンスが重要としましたが、そのための工夫も紹介しましょう。全開サッシではそれを収める戸袋が必要ですが、ガラス戸や敷居、鴨居に重大な支障が生じた場合に備え、戸袋内から戸を取り外せるようにしておかなければなりません。戸が戸袋に収まったまま取り出せなくなったらどうするか、戸袋や外壁を壊す必要が生じては問題です。そこで戸袋の正面には取り外しができるよう鏡板を張っています。これでもしもの場合も戸袋を壊すことなく、鏡板を外してメンテナンスできるようにしています。

いかがでしょう。オリジナルの木製サッシづくりに隠された工夫を6回にわたり紹介しました。専門的で難しい説明もありますが、どれも快適で豊かな住まいづくりのために欠かせないもので、多くのプロも“そこまでやるか!?”と驚く工夫ばかりです。そしてこれらは新しいオーダーがあるごとに見直し、進化します。新しい住まいでは新しい工夫を。つねにそんな思いで家づくりに望んでいます。

敷居の凹凸に合わせ鋼板を曲げ加工する

メンテナンスを念頭に戸袋の前面は取り外し容易にしておく

 

木部を保護するため鋼板で庇を覆う

posted by Fuji at 11:54 AM

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