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家づくりの現場から

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【コラム】障子のこと

2019年11月29日

吉村順三は日本の伝統とモダニズムを融合させた建築家で、木の温かみが生きる簡素な生活空間づくりを得意としました。作品は椅子照明、そして建具にも及びますが、今回紹介したいのは障子です。

「吉村障子」と呼ばれるそれは、框(障子の外枠)と組子(格子になる縦横の材)の寸法を18ミリに統一したもので、複数の障子を立てたときに1枚に見えるようにしています。框と組子の寸法に差があると障子一枚一枚が際立つけど、同寸なら一体化できるというわけです。通常、組子は框より細いので、組子が太い吉村障子は一見ゴツい印象があります。しかし大きな開口部に複数枚が立つと、不思議なことにすっきりした印象になります。

障子は和の家のもの、木の家=和風。そんなふうに捉えられがちですが、障子があってもモダンな空間は可能だし、木をふんだんに使ってもすっきりした空間はつくれるのです。

 

 

posted by Fuji at 10:11 AM

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