みやぎ木造住宅コンクール5年連続受賞

2024/04/24
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家づくりの現場から

随時更新!刻々と変化する現場の状況を、
思いの丈込めてお伝えします。

全引込式木製サッシ製作記録 【建物枠製作編2】

2022年02月19日

木製サッシでは敷居も鴨居もオリジナルです。木材はヒノキの無垢材(土間設置の場合はステンレス製)。風雨にさらされること、木目の美しさを考えればほぼこれ一択です。ただし、サッシ枠は加工のしやすさと少しでも軽量な方がいいので、ヒノキ同様水に強いサワラ材を使います。

さて、躯体強度確保の次に大工に課せられた課題は敷居と鴨居、そして窓縦枠の加工です。ガラス戸と木製網戸を各2枚立てる場合の敷居、鴨居の幅は約250mm。そこに4枚の戸が立つ溝を加工しますが、問題はガラス戸と網戸では建て付けが違うので加工寸法が入り組むことです。確認を重ねながら加工しないと加工幅を間違えてしまい、結果、ヒノキの無垢材が無駄になることもあります。

通常、戸の建て付けでは戸の上端断面をL字に加工し溝にはめるようにしますが、強度、見た目、そして気密性のため、ガラス戸には大和溝を加工します。戸の上端断面はU字になり、鴨居の溝を挟むようになります。ここで注意が必要なのは、サッシ枠をつくる建具屋さんとの連携をしっかりしなければならないこと。戸の溝幅と鴨居の切り欠き幅に加え、引き違い分の遊びも考えなければなりません。作業は別々に行うとはいえ、こころをひとつにしなければ完成できない、そこにも木製サッシ製作の難しさがあります。

加工された鴨居。ガラス戸、網戸が建つことを念頭に慎重な作業が必要

 

溝加工の違いに注目。右2枚のガラス戸は気密性、強度の高い大和溝を加工。左2枚の網戸には操作性のいい加工をしている。

posted by Fuji at 5:58 PM

全引込式木製サッシ製作記録 【建物枠製作編1】

2022年02月10日

アルミや樹脂サッシでは枠や建物側の敷居、鴨居が軽量化できるので建物と施工の負荷は軽減できますが、木製はそうはいきません。幅1300mm・高さ2200mmで一枚約60kgにもなるので建物にかかる負荷も相当なもの。大工に課せられた最初の課題は、まず重量に耐える躯体強度を確保することです。

通常、掃き出し窓の敷居は建物土台の上にのせ、アルミ、樹脂製では外壁からの出幅はわずかですが、木製では戸一枚あたりの厚さが増すので、ガラス戸2枚に木製枠網戸などを立てると外壁からの出幅は300mm近くになります。つまり土台だけでは敷居を載せられないので、出幅分の補強土台が必要になります。当社では土台材にさらに同寸角の補強土台二本を連結することで強度を確保しています。

建物枠の敷居工事の様子。アルミサッシより出幅が倍以上になることがわかる

 

さて、木製サッシでは、敷居と同様に窓上部の鴨居の出幅も大きくなります。通常の施工では出幅分の重量を支えられず、独自の工法として考えたのが、壁と鴨居をLアングルの補強金具でつなぐことです。独自工法なので金具もオリジナルです。完成後は出幅分を覆う屋根庇の内側に隠れてしまいますが、圧倒的な開放感と美しさの裏にこうした工夫があることも知っていただければと思います。

鴨居も敷居同様に出幅が大きくなる。窓サッシ、網戸の分の溝加工がある

出幅分の屋根庇を設ける。壁と鴨居はオリジナルの金具で補強される

posted by Fuji at 9:54 AM

再び、ありがたいです。

2022年02月3日

改装中の現場より。

こちらの木組みの家は自分たちが建てた家。
またこうして、仕事をお願いされることは本当にとても光栄なことです。
………信頼されているからこそお願いされる。

感謝しております。

地松の化粧梁にノミ入れいたします。

今日もありがとうございます。

 

posted by しん at 10:22 PM

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