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こだわり特集 そこまでやるか!?

「設備と仕様」

全引込式木製サッシ製作記録【サッシ製作編1】

2021年12月18日

オリジナルのサッシをつくろう!と思い立ち、真っ先に相談したのは建具とガラスのプロです。何かと頼りにしている二人はすぐに賛同してくれましたが、懸念は掃き出し窓2枚では相当な重さになること、アルミや樹脂サッシに比べ気密性が損なわれることです。

まずは重さの問題。通常の樹脂やアルミ製の枠部分を木製にしますが、ガラスはLow-E複層ガラスを使用します。太陽熱や暖房熱を吸収・反射することで室内の温度変化を抑えるこのガラスはいまどきの快適な住まいに欠かせませんが重量は相当なもの。ガラスのプロもメーカー製のサッシは扱い慣れていても、畳一枚以上の大きさで数十キロにもなるガラス板を扱うのはかなりの緊張を強いられます。一方でガラス材を木製枠に組み込み、見た目の美しさと機能性も追求しなければならないので建具のプロにもかなりのパワーと工夫を求めます。

第1号として完成した木製サッシは幅1300mm・高さ2200mmで重さは約60kgにもなりました。それが2枚なので開口部の全幅は2600mm。これが壁内に収まると遮るもののない圧倒的な開放感が生まれます。

 

2021年春に完成した住まいで、完成した木製サッシを設置した直後の様子

 

posted by Fuji at 9:16 AM