シンプルな家は自在性が高く、それゆえに発展性と可能性が秘められていることをあらわした住まいです。

名前は施主さまのお子さんが長く親しんできた吹奏楽をヒントに、さまざまな音を重ね、調えることで美しい音楽になることをイメージしました。音の重なり、広がりはご家族の希望そのものです。

１階では約18畳のリビング・ダイニング・キッチンとバスルームなどの水回りで構成し合理的な動線を確保しました。階段下の収納やキッチンカウンターを備えたオリジナルの食器戸棚が目をひきます。

２階は施主さまの寝室と書斎を兼ねた14畳の居室と、お子さまが使う8畳の居室で構成されます。14畳の居室には壁一面に書棚を造り付け、豊富な書籍や仕事の資料を収めるほか飾り棚としても使えるようにしました。

8畳の部屋にはクローゼットハンガーを備えた３畳大のフリースペースが続き、空間を自由に使えるようにしています。

シンプルな空間構成と装飾を排した住まいは、揺るぎないやすらぎをもたらすでしょう。

設計：（株）建築工房　創

施工：（株）建築工房　創

（美里町／竣工：令和３年11月）