みやぎ木造住宅コンクール5年連続受賞

2024/10/09
江戸時代の銭貨、現る...
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こだわり特集そこまでやるか!?

みんなが驚く工夫やこだわりを
4つのテーマでまとめました。
日々、改善・改良を重ね、
最新の取り組みを紹介します。

  • 木のしごと
  • 設計・管理・サポート
  • 設備と仕様
  • 各種工事

知っておきたい! 
家はこうしてできている。

当社では軸組構法を基本にしていますが、
最新の耐震基準に合うよう
金物も使用します。
こだわりのあれこれをご紹介する前に
一般的な軸組構法の構造を
ご紹介します。

基礎
地表に接し湿気や地表の変化を直接受ける。地震や災害への備えから工法や資材は日進月歩。日々進化している。
土台
基礎の上に置く水平材でこれに柱が立てられる。文字通り家を支える部材で、湿気対策が重要になる。
大引き・床束(ゆかつか)
土台に並行する水平材で床の荷重を支える。この下に据えられるのが床束で、伝統構法では木材が使われたが、近年では湿気対策、耐震性確保のため鋼材・樹脂が使われることが多い。
根太(ねだ)
床の下地材で大引きと直交し床材を受ける。
通し柱
建物の四隅に必ず据えられ、また大きな力がかかる部位に用いる柱で、2階建以上の建物でも、土台から屋根下の小屋梁・桁までの一本材が使われる。
胴差(どうさし)
2階建て以上の建物で、上層の床をつくるために建物の外周に回し、通し柱、管柱の端をつなぐ水平材のこと。
管柱(くだばしら)
土台から胴差や梁まで、または2階建であれば2階床から小屋梁、梁までの一層分の柱のこと。
間柱(まばしら)
文字通り柱と柱の間に垂直に立てられ、壁面材を張るための部材。
創の家の構造図
筋違い(すじかい)
壁の耐力を高めるために柱と柱の間に斜めに架けられる材。垂直材と水平材を基本とする軸組構法では、骨組みの変形を防ぐ重要な構造材である。
梁(はり)
柱とともに構造材のうち最も重要な部位で、建物の外周以外に設けられる水平材。屋根の下のものは小屋梁。2階建では床の下に渡されるものを床梁という。
桁(けた)
屋根を支える外周の水平材で、屋根の下地となる垂木を支える。屋根の構造となる水平材のうち最も低い位置にくる。
母屋(もや)・小屋束(こやつか)
屋根構造の水平材のうち桁の上に来るもの。桁同様に垂木を支える。母屋の下に垂直に据えられる部位は小屋束という。
棟木(むなぎ)
屋根構造の水平材のうち最も高い位置に来るもの。上棟はこの部材が据えられることで、基礎から順に建てられた家の骨組みが完成したことを意味する。
垂木(たるき)
屋根の下地となるよう棟木から桁にかけて渡す部材。
登り梁(のぼりばり)
母屋を省いて桁から棟木に渡す太い部材のことをいう。垂木は下地材だが登り梁は構造材としての役目を果たす。
創の家の床構造
②1階床構造③2階床と1階天井構造
創の家の壁構造
④壁構造(室外側)⑤壁構造(室内側)
創の家の天井構造
⑥2階天井構造

これぞわれらが知恵と技の結晶

木組の家づくりに用いる
「継手・仕口」のサンプルを
棟梁が自作しました。
この4つはあくまで
代表的なものですが、
木造建築の知恵と技の確かさを
一目でおわかりいただけます。

「創の家」の継手・仕口について

木造建築で木材を組むために用いられる技法です。
木材を同じ方向に接合するのを「継手」とし、直交または斜交する接合を「仕口」といいます。
単純な構造のものから意匠性の高いもの、そして接合の強弱でさまざまな技法があります。

①車知栓継ぎ

柱の両側に梁を掛ける際に使う継ぎ手で、両側の梁を緊結させるため、「雇いほぞ」と「車知栓」(※)という部材を使います。継手の中でも構造が複雑で意匠性が高く、社寺建築で多く用いられました。

②金輪継手

おもに梁を継ぐ際に用いる継手で、かみ合うように加工した両方の梁を接合し、栓で止めます。似た継手に「追掛け大栓継」がありますが、接合部分に目違いと呼ぶ加工を施すことで、1つの込み栓(※)でもねじれに強い継手になります。

③台持ち継手

2本の木材が上下に組まれるよう接合面が水平に置かれ、ダボを打つとともに上の木材の荷重で強く接合させます。

④渡り腮

梁、桁など横架材が十字に交差する場合に用いる仕口で、組み合わせは単純ですが水平力に対し強く、ねばりを発揮します。

継手・仕口

(※)栓または込み栓とは、木材を緊結するために打ち込む栓のことです。