やすらぎととのう家

やすらぎととのう家

私たちが
つくる家

3世代5人それぞれが理想の住まいを思い描くなか、皆に共通していたのは寒暖差がなく快適で、木のやさしさが感じられる家にしたいということでした。

伝統的な木造建築で高い住宅性能を実現するのはむずかしいと考えがちですが、この住まいはそうした思い込みへのポジティブな解答例です。無垢材は新建材のように高い性能数値を保証しませんが、呼吸することで高い調湿、保温、断熱性を保ち快適な住空間をつくります。さらに木組みの伝統構法とさまざまな工夫で木材のメリットを生かします。

1階は高齢のお母さまの居室のほか家族みんなが集う空間が広がりますが、ひときわ印象的なのがだんらんの間の真ん中の掘炬燵にもなる大きなテーブルで、モンキーポッドの一枚板を特別にあつらえました。一方2階は4人のプライベート空間ですが、独立性を確保しつつ家全体の通風・換気のため上部に越屋根を設けました。さらに1階への通風と採光のため越屋根の直下の廊下床はスノコ状にしています。

願いを受け入れながらやすらぎと快適性もかなえた家は、家族のやさしさも整う家です。

 

設計:(株)建築工房 創

施工:(株)建築工房 創

(仙台市宮城野区/竣工:令和5年10月)