森が二生を得る家

森が二生を得る家

私たちが
つくる家

「一身二生」とは福沢諭吉の言葉だそうです。身は一つでありながら、二つの人生を生きるような多彩な活躍について言います。山に生まれ成長した木は伐採されるといのちを終えると考えがちですが、実際には利用されることで木材として二度目の生を生きます。この家はそんな思いから生まれました。

伝統的な木組み構法、真壁造りを採用した家は、木がその持ち味を存分に発揮し、二度目の生を生き切るにふさわしい構造を持っています。間取りについても間仕切りを極力少なくし、自然な換気を促し、木の呼吸を助けるようにしています。こうした工夫は古民家に見られるもので、土間に置いたオーダーメイドの薪ストーブがその印象を強くしますが、最新の断熱性能を備えているので昔のような寒さとは無縁です。拭き漆で仕上げた大きなテーブルもこの家の個性を際立たせます。

(石巻市・桃生町/竣工:平成29年9月)